◎デモ隊は警察に石を投げ、警察は催涙ガスで応戦したという。この結果、4人が死亡したと伝えられている。
インド北部ウッタルプラデシュ州当局は25日、イスラム教徒の抗議者と警察が衝突し4人が死亡したことを受け、一部地域のインターネット通信を停止した。
この衝突は同州サンバルのモスク近くで24日に発生。このモスクは16世紀に建立され、ヒンズー教の寺院の上に建てられたものかどうかを調査するため、専門家が現地入りしていた。
現場には1000人近いイスラム教徒が集まり、調査団に抗議。州政府はこの調査を許可している。
州政府の報道官は25日の声明で、「州首相はサンバルと周辺地区の学校の閉鎖および、公共の集まりを禁じるよう命じた」と述べた。
また報道官は11月30日まで市民以外のサンバルへの立ち入りも禁じると明らかにした。
地元メディアによると、デモ隊は警察に石を投げ、警察は催涙ガスで応戦したという。この結果、4人が死亡したと伝えられている。4人の身元と死因は明らかになっていない。
地元警察の署長はテレビ局のインタビューで、「一部の暴徒が署員を攻撃したため、秩序を回復するために催涙ガスを使わざるを得なかった」と語った。
モスクは調査後もそのままの状態で維持される予定だ。
SNSで拡散した動画には石を投げつける暴徒や炎上するパトカーが映っていた。
地元メディアによると、調査は予定通り進められている。