◎パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。
イスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の戦闘員(Getty-Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で反政府勢力が発射した迫撃砲の爆発に巻き込まれ、小学生2人が死亡した。陸軍が7日、明らかにした。

それによると、現場は同州南ワジリスタン郊外の渓谷。6日午前、砲弾が通学路に着弾し、徒歩で通学して小学生2人が死亡したという。

南ワジリスタンでは7日、治安部隊を乗せた車両の近くで爆弾が爆発し、警察官4人が死亡、5人が負傷している。

陸軍は7日の声明で、「このテロ攻撃に関与した5人のTTPパキスタンのタリバン運動)戦闘員を殺害した」と述べたが、詳細には言及しなかった。

TTPが迫撃砲を発射したかどうかは分かっていない。

陸軍は南ワジリスタンやその周辺地域でTTPや他の反政府勢力に対して何十回も掃討作戦を実施している。

首都イスラマバードでは7日、在中国大使館の大使が内相と会談。最大都市カラチの繊維工場で警備員が中国人2人に発砲し、負傷させた事件の説明を受けた。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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