◎この戦闘で陸軍兵士6人と過激派6人が死亡した。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で治安部隊と武装勢力による銃撃戦が発生し、12人が死亡した。陸軍が5日、明らかにした。
それによると、現場は同州・北ワジリスタン地区の住宅街。治安部隊が武装勢力の拠点を摘発し、銃撃戦になったという。
この戦闘で陸軍兵士6人と過激派6人が死亡した。陸軍は武装勢力の詳細を明らかにしていない。
パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。
同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)は今回の銃撃戦に関するコメントを出していない。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
陸軍は5日、カイバル・パクトゥンクワ州のスワート渓谷でも武装勢力を摘発し、2人を殺害したと明らかにした。
それによると、この2人は先月末に発生した外国特使の車列襲撃事件に関与していたという。