▽今年テロ攻撃で死亡した治安部隊の兵士は少なくとも685人に達した。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、トルカム国境検問所近くの通り(Getty Images)

パキスタン・イスラマバードに本拠を置くパキスタン平和研究所(PIPS)によると、今年同国でテロ攻撃により死亡した治安部隊の数は過去10年で最も多くなったという。

PIPSは12月31日に公表した報告書の中で、今年テロ攻撃で死亡した治安部隊の兵士は少なくとも685人に達したと明らかにした。

政府はテロ攻撃の犠牲者数を公表していないが、地元の人権団体はこの1年で1000人近くが死亡したと推定している。

アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにパキスタン最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)と反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」が関与している。

カイバル・パクトゥンクワ州では12月31日、正体不明の武装集団が警察署、市役所、パトカーに波状攻撃を仕掛け、警察官1人と子供を含む民間人2人が死亡、複数人が負傷した。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

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