ミャンマー大地震から2カ月、被害の全容いまだ不明、内戦続く中
被害の全容は明らかになっておらず、軍事政権の統治下にない地域でも被害が多数報告されている。
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ミャンマー中部を襲った大地震から2ヶ月。被災地ではゆっくり復興が進むつつあるものの、未だに数百万人が避難所やテント、路上での避難生活を余儀なくされている。
この地震は3月28日に発生。軍政によると、第2の都市マンダレーや首都ネピドーなどで3726人が死亡、5105人が負傷し、129人が行方不明になっている。
地元の独立系メディアは5月1日時点で死者数を5400人超、行方不明者を1万1100人超、行方不明者を579人と報告している。
多くの避難者が雨漏りするボロボロのテントでモンスーンシーズンの激しい雨に耐えている。
再建作業がゆっくりと進む中、遺体の回収作業も続いている。
消防庁は今週、フェイスブックへの投稿で、マンダレーの崩壊したコンドミニアムから4人の遺体を収容したと明らかにした。
AP通信は情報筋の話しとして、「このコンドミニアムから100体を超える遺体が回収され、瓦礫の下にさらに多くの遺体が埋もれている」と報じた。
国連人道問題調整事務所(OCHA)が5月23日に公表した報告書によると、ミャンマーの人道支援ニーズは記録的な水準に達し、支援を必要とする市民は1990万人にのぼり、うち200万人が飢餓のリスクに直面しているという。
被害の全容は明らかになっておらず、軍事政権の統治下にない地域でも被害が多数報告されている。ミャンマーの国土の半分以上が反体制派の支配下にある。
軍事政権は今月初めに内戦の停戦期間を5月31日まで延長したが、その後も反体制派が支配する多くの地域で空爆が確認されている。