◎現場はマニラの川沿いの人口密集地にあるチャイナタウン。5階建てビルの1階から出火し、上階に燃え広がった。
フィリピン・マニラのチャイナタウンの5階建てビルで火事があり、少なくとも11人が死亡した。消防が2日、明らかにした。
それによると、現場はマニラの川沿いの人口密集地にあるチャイナタウン。5階建てビルの1階から出火し、上階に燃え広がったという。
消防車14台が出動し、出火から3時間後に鎮火した。
消防によると、火元の飲食店で従業員とみられる1人の遺体が見つかり、2階と3階で10人の死亡を確認したという。
出火原因は明らかになっておらず、消防と警察が関係者から話を聞いている。
地元メディアによると、マニラ市長が犠牲者に哀悼の意を表し、このビルが建築基準法や消防法を満たしているか確認するよう命じたという。
フィリピンでは過去にも規制違反の建物で火災が発生し、多くの犠牲者が出ている。
1996年に首都圏のナイトクラブで発生した火災では学生を中心に162人が死亡した。
火災発生時、このクラブには約400人が詰めかけていたが、非常口が隣の新しいビルに塞がれていたため、多くの人が逃げ遅れた。