スポンサーリンク
▽ミャンマーは3月28日の大地震で壊滅的な被害を受け、これまでに第2の都市マンダレーや首都ネピドーなどで5300人以上が死亡、7000人以上が負傷し、行方不明者の捜索を続けている。
ミャンマー、軍事政権を率いるフライン総司令官(Getty Images)

マレーシアのアンワル(Anwar Ibrahim)首相が17日にミャンマーの軍事政権を率いるフライン(Min Aung Hlaing)総司令官と会談し、停戦延長を求める予定だ。

アンワル氏は16日の声明で、「明日、タイの首都バンコクでフライン総司令官と会談する」と明らかにした。

ミャンマーは3月28日の大地震で壊滅的な被害を受け、これまでに第2の都市マンダレーや首都ネピドーなどで5300人以上が死亡、7000人以上が負傷し、行方不明者の捜索を続けている。

被害の全容は明らかになっておらず、軍政の統治下にない地域でも被害が多数報告されている。ミャンマーの国土の半分以上が反体制派の支配下にある。

地元の独立系メディアが報じる死傷者の数は軍の公式発表よりはるかに多い。軍政は死者数を3600人超と報告している。

軍政と対峙するミャンマーの民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」は16日、フライン氏のバンコク訪問に懸念を表明。マレーシア政府に対し、間違っても軍政側につかないよう求めた。

マレーシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の輪番議長国を務めている。

ロイター通信によると、この会談にタイのタクシン(Thaksin Shinawatra)元首相も参加する予定だという。

タイのペートンタン(Paetongtarn Shinawatra)首相は参加しないとみられる。

軍政は多方面から攻撃を受け、追い詰められている。

シャン州を支配する「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」と「タアン民族解放軍(TNLA)」、「アラカン軍」、カレン州の少数民族ゲリラ「カレン民族同盟(KNU)」、チン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は23年10月、中国国境に近い北部で反攻を開始。複数の地域から国軍を追い出した

これらの反体制派は民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」や人民防衛軍(PDF)と連携し、国土の半分以上を掌握。軍政に圧力をかけてきた。

そうした中で今回の大地震が発生。軍政は管理下にあるネピドーやマンダレーなどで捜索活動に追われ、苦境に立たされている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク