マレーシア首相、現金給付と燃料価格引き下げを発表
アンワル政権は今年、収入と生産性を向上させるため、最低賃金引き上げ、大口電力ユーザーへの電気料金引き上げ、販売・サービス税の拡大など、複数の措置を実施してきた。
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マレーシアのアンワル(Anwar Ibrahim)首相は23日、生活費の高騰に対する国民の不満の高まりに対応するため、市民全員への現金給付と燃料価格の引き下げを約束した。
首都クアラルンプールでは26日に物価高騰と政府与党に抗議するデモが予定されている。
アンワル政権は今年、収入と生産性を向上させるため、最低賃金引き上げ、大口電力ユーザーへの電気料金引き上げ、販売・サービス税の拡大など、複数の措置を実施してきた。
アンワル氏はこれらの措置について、主に大企業と富裕層を対象としたものと説明しているが、批判者はコスト上昇が最終的に消費者、特に低所得者層と中間所得者層に転嫁される可能性があると懸念している。
アンワル氏は記者会見で、18歳以上の全市民を対象に現金100リンギット(約3470円)を給付すると述べた。
またアンワル氏は燃料補助金を拡充すると約束。外国人は補助金なしの価格でガソリンを購入する必要があると強調した。