ASEAN諸国、ミャンマーに平和使節団派遣へ、ロヒンギャ難民を支援
バングラのコックスバザール地区には100万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。
とバングラデシュのユヌス首席顧問(ロイター通信).jpg)
マレーシアのアンワル(Anwar Ibrahim)首相は12日、バングラデシュで苦境に立たされているロヒンギャ難民への平和と人道支援を推進するため、ミャンマーに合同使節団を派遣すると明らかにした。
アンワル氏は行政都市プトラジャヤでバングラ暫定政府のユヌス(Muhammad Yunus)首席顧問と会談。ロヒンギャへの支援を再確認した。
ミャンマー軍政による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外退避を余儀なくされた。
バングラのコックスバザール地区には100万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。
アンワル氏は記者会見で、「内戦下のミャンマーにおける平和の確保は最優先事項のひとつであり、同時に苦境にあるロヒンギャ難民や地震の被災者への緊急の人道支援も重要だ」と語った。
またアンワル氏はインドネシア、フィリピン、タイと共に、ミャンマーに合同使節団を派遣すると明らかにした。
ASEAN(東南アジア諸国連合)議長国のマレーシアは同盟国と調整し、数週間以内に使節団をミャンマーに送るとしている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ミャンマーとバングラの悲惨な人道的状況により、多くのロヒンギャがマレーシアやインドネシアに亡命するため、危険な船旅を選択し、命を落としている。
5月初めにはコックスバザールとミャンマー・ラカイン州にある難民キャンプから避難してきたとみられる514人のロヒンギャを乗せた2隻のボートが沈没した。
このうち87人が救助され、残り427人は死亡したとみられる。