◎フィリピンの地元紙は先月末、中国外務省がマレーシア大使館に送った外交文書を掲載した。
マレーシアのアンワル(Anwar Ibrahim)首相は5日、中国から南シナ海における石油・ガス探査を中止するよう圧力をかけられたことを受け、不当な要求には応じないと誓った。
中国外務省は今年2月、マレーシア政府が自国の海域を侵害して石油・ガス探査を行っていると北京の在マレーシア大使館に抗議文書を送った。
マレーシア外務省は5日、我が国の領海内で行っている探査を中止するつもりはなく、この問題について中国への説明を続けていると明らかにした。
この抗議文書は先月末に外部に流出。当局がリークした経緯やルートを調べている。
アンワル氏は公式訪問中のロシアで会見を開き、「中国を意図的に挑発したり、敵対するつもりは一切ない」と述べた。
またアンワル氏は「中国は偉大な友好国だが、我々は我が国の領海内で操業し、そこで探査を行っている」と強調した。
フィリピンの地元紙は先月末、中国外務省がマレーシア大使館に送った外交文書を掲載した。
同省はマレーシアの領海であるボルネオ島サラワク州沖の探査を中止するよう求めている。
報道によると、中国はマレーシアが南シナ海の領有権を侵害していると主張。サラワク州沖における石油・ガス探査に強い不快感を示しているという。