◎国際金融機関はこの計画を評価しているが、アンワル首相にとっては大きなリスクを伴うものである。
マレーシアのディーゼル燃料価格が50%以上跳ね上がった。現地メディアが10日に報じた。
アンワル(Anwar Ibrahim)首相は財政健全化の一環として、エネルギー関連の補助金を全て廃止する予定だ。
地元メディアによると、ディーゼル燃料の補助金が打ち切られた結果、その全国平均価格はわずか1日で56%跳ね上がったという。
アンワル政権は補助金廃止について、「より持続可能な経済を構築し、財政を健全化し、国を安定させる取り組みのひとつである」と説明している。
国際金融機関はこの計画を評価しているが、アンワル氏にとっては大きなリスクを伴うものである。
アンワル氏は先月、エネルギー関連の補助金を全て廃止する計画を閣議決定した。
国営テレビは10日、アンワル氏のインタビューを引用し、「以前のすべての首相は対象を絞った補助金に合意していたが、リスクを伴うため、実行できなかった。しかし、国を救うために、選択の余地はない」と報じた。
政府は最終的にガソリンの補助金も打ち切る予定だ。
マレーシアではガソリン、食用油、米などの必需品に多額の補助金を出しており、長年にわたって国家財政を圧迫してきた。