◎6人はいずれも首都ビエンチャンの北方約130キロに位置する人気観光地バンビエンでメタノール入り密造酒を飲んだとみられる。
お酒を飲む女性(Getty Images)

ラオス政府は23日、タイ国境近くで密造酒とみられるアルコールを飲んだ外国人観光客6人が死亡したことを受け、徹底捜査の実施を約束した。

ラオス外務省は声明で亡くなった6人に哀悼の意を表し、メタノール入りのアルコールが提供された可能性があるとして、警察が捜査を進めていると明らかにした。

オーストラリア政府は22日、2人目の女性(19歳)がタイ・バンコク市内の病院で亡くなったと明らかにした。

この他にイギリス人の28歳女性、デンマーク人2人と米国人1人の死亡が確認されている。

6人はいずれも首都ビエンチャンの北方約130キロに位置する人気観光地バンビエンでメタノール入り密造酒を飲んだとみられる。

ラオス外務省は声明の中で、「この事件に関与した容疑者を捕らえ、裁判にかける」と約束したが、犠牲者の数には言及しなかった。

オーストラリア放送協会(ABC)は今週、バンビエンのホテル関係者の話しとして、「19歳の女性2人は11月13日にチェックアウトする予定だったが、他の宿泊客からこの2人が体調を崩していると連絡を受け、病院への搬送を手配した」と報じた。

その2日前、女性2人は100人以上の宿泊客と一緒に、ホテルからのもてなしとして提供されたラオス産ウォッカを無料で飲んでいたという。

その後、2人は外出し、翌朝ホテルに戻ったとされる。ホテル提供のウォッカを飲んだ他の宿泊客が体調不良を訴えたという情報はない。

オーストラリア政府は21日、この2人のうち1人が亡くなったと明らかにしていた。

2人は11日夜~12日の間にメタノールが入ったアルコールを摂取したとみられる。

オーストラリアはラオス政府に対し、完全かつ透明性のある調査を求めている。

イギリス外務省は弁護士のシモーヌ・ホワイト(Simone White)さんが亡くなったことを確認した。

デンマーク人2人と米国人1人の身元は明らかになっていないが、複数のメディアがバンビエン市内で体調を崩したと報じている。

それによると、亡くなった6人を含む12人の外国人グループがバンビエン市内の同じ店でアルコールを飲んだという。

デンマーク政府は20歳と21歳のデンマーク人女性の身元を確認したと報告している。2人はビエンチャンの病院で死亡したという。

ニュージーランド政府も22日、自国民の1人がラオスのタイ国境近くで体調を崩し、メタノール中毒の可能性があると明らかにした。

メタノールを摂取すると臓器障害や脳障害を引き起こす。主な症状は胸痛、吐き気、過呼吸、失明、昏睡など。

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