パキスタン北西部の山林で地雷爆発、4人死亡
事件はクラム地区郊外の山林で発生。被害者の1人が地雷を踏んだという。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州のクラム地区で地雷が爆発し、4人が死亡、複数人が負傷した。警察が25日、明らかにした。
それによると、事件はクラム地区郊外の山林で発生。被害者の1人が地雷を踏んだという。
州警察の報道官はAP通信の取材に対し、「この爆発で地雷を踏んだ男性を含む4人が死亡、複数人が病院に搬送された」と語った。
クラム地区では昨年11月にイスラム教シーア派とスンニ派の対立が激化。武装集団がシーア派の信徒を乗せたバスや車を攻撃し、52人が死亡した。逮捕者は出ていない。
この攻撃後、いくつかの地域で敵対するグループによる報復が相次ぎ、少なくとも130人が死亡、200人以上が負傷した。
両派は1月初め、地区内の地下壕を解体し、武器を政府に引き渡すことで合意。和平を約束した。
地元メディアによると、今回の爆発に関する犯行声明を出した組織は確認されていない。地雷がいつ敷設されたかも不明である。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くに同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)と反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」が関与している。
カイバル・パクトゥンクワ州の州都クエッタでは5月21日、爆弾を積んだ自動車がスクールバスに突っ込み、女子生徒3人と兵士2人が死亡、女子生徒39人を含む53人が重軽傷を負った。