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▽キルギスとタジキスタンはソビエト連邦崩壊以来、国境付近の水資源をめぐって争い続けてきた。
キルギスとタジキスタンの国境近く(Getty-Images)

中央アジアのキルギスとタジキスタンは21日、100人以上の死者を出した民族間の衝突の火種となった数十年来の国境紛争を解決したと発表した。

タジキスタンの国営メディアによると、両国の安全保障トップは国境の水利権を争う民族間紛争を解決し、970キロ以上の国境を確立する協定に署名した。

両国の大統領が署名して成立する予定だ。

キルギスとタジキスタンはソビエト連邦崩壊以来、国境付近の水資源をめぐって争い続けてきた。

ソ連時代、両国の市民は自由に国境を行き来できたため、水資源で争いが発生することはなかった。しかし、崩壊後に曲がりくねった複雑な国境が設定されると暴力に発展した。

2022年9月に発生した2日間にわたる小競り合いでは100人以上が死亡、約14万人の住民が避難を余儀なくされた。21年4月にも同様の衝突があり、約20人が死亡、200人以上が負傷した。

AP通信は情報筋の話しとして、「両政府は国境を定めることで合意したようだが、一部の地元住民は納得しておらず、新たな火種に発展する可能性がある」と伝えている。

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