キルギス当局、総選挙に先立ち野党関係者を拘束
当局は今回の逮捕を選挙と直接結びつけていないが、反対派は与党の弾圧の一環と批判している。
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キルギスの治安当局が大規模な騒乱を呼びかけたとして、野党関係者やジャーナリストを拘束した。現地メディアが22日に報じた。
それによると、野党は11月30日の総選挙に先立ち、市民に対し、ジャパロフ(Sadyr Japarov)大統領と与党に抗議するデモを繰り返し呼びかけてきたという。
当局は今回の逮捕を選挙と直接結びつけていないが、反対派は与党の弾圧の一環と批判している。
ロイター通信によると、標的となった人物の多くは、2011年から2017年まで大統領を務めたアタンバエフ(Almazbek Atambayev、収監中)氏の盟友や関係者とみられる。
アタンバエフ氏の妻と息子も事情聴取のため召喚された。
野党関係者は今回の措置を政治的動機による弾圧と非難する一方、当局は合法的な刑事捜査と主張している。
最高裁判所は先月下旬、主要な独立系メディア3社を「過激派組織」と認定し、活動禁止を命じた。
人権団体はこの措置を「ジャーナリストに対する前例のない圧力」と非難。同国における表現の自由への制限が拡大していることを示す決定と指摘した。
ジャパロフ政権は2020年の発足以来、野党団体や独立系メディアへの圧力を強化してきた。
