◎保守派のユン氏は核・ミサイル開発を推し進める隣国北朝鮮に厳しく対応すると約束している。
韓国の尹淑烈(Yoon Suk Yeol)氏が10日、韓国の第20代大統領に就任した。
保守派のユン氏は核・ミサイル開発を推し進める隣国北朝鮮に厳しく対応すると約束している。
アジアの問題児であるキムは今年、韓国と日本を射程に収める弾道ミサイル実験を乱発し、2017年以来の地下核実験を計画しているとされる。
元検察トップのユン氏は歴史的な僅差となった3月の大統領選で勝利し、文在寅(Moon Jae-in)大統領の後を継ぐこととなった。
ユン氏は就任演説で北朝鮮の脅威に対処すると述べる一方、「北が非核化の道を選ぶのであれば対話に応じる」とした。
またユン氏は貧富の格差を是正する取り組みに焦点を当て、デジタル部門に注力することで経済成長させ雇用や賃金の問題を改善すると述べた。
地元メディアによると、ユン氏は就任演説を自分で考え、「自由」「市場」「公正」という3つのキーワードに焦点を当てたという。
就任式には中国の王岐山(Wang Qishan)国家副主席、日本の林外相、米国のハリス(Kamala Harris)副大統領の夫であるダグ・エムホフ(Doug Emhoff)氏などの政府高官が出席した。招待客は約4万人と伝えられている。
最新の世論調査によると、ユン氏の就任前支持率は約41%で、民主的な選挙で選出された韓国大統領の中で最も低いという。
国民は数十年前に建設された青瓦台(通称ブルーハウス)から大統領府を移転させるというユン氏の計画を「時間と公金の無駄」と厳しく非難している。