◎亡くなった146人のうち少なくとも46人は現場で死亡が確認され、74人は病院に搬送後に死亡したと報じられている。
韓国当局は30日、首都ソウルの繁華街・梨泰院で29日遅くに群衆事故が発生し、これまでに146人の死亡を確認。少なくとも150人が負傷したと明らかにした。
報道によると、このエリアにはハロウィーンを祝う人々が殺到し、10万人以上が集まっていたという。
梨泰院はナイトクラブなどが立ち並ぶ若者に人気のエリアである。
AFP通信は消防当局者の話を引用し、「救急車140台以上が急行し、対応に当たった」と報じている。
聯合ニュースによると、犠牲者の大半が20代だという。
亡くなった146人のうち少なくとも46人は現場で死亡が確認され、74人は病院に搬送後に死亡したと報じられている。
AP通信は「死者数はさらに増える可能性がある」と報じた。負傷者の容体は明らかにされていないが、多くが重体とのこと。
消防の職員はAPの取材に対し、「病院に搬送された負傷者の多くが重症で、死者はさらに増える可能性が高い」と説明した。
SNSには現場で心肺蘇生を行う消防士の写真や動画が多数共有されている。
報道によると、事故は現地時間午後10時20分頃に発生したという。
聯合ニュースは目撃者の話を引用し、「群衆の一部が大通りから狭い路地に入ろうとした際、多くの人がドミノ倒しになった」と伝えている。
救急車は現場に到着するのにかなりの時間を要したと報じられている。10万人以上がこのエリアに集まったため、通りは人で埋め尽くされていた。
この地域には路地に多くのバーが立ち並んでいるという。聯合ニュースは目撃者の話を引用し、「路地に入りたい人と出たい人がぶつかり、倒れたように見えた」と報じている。
大統領府によると、錫悦（Yoon Suk-yeol）大統領は関係機関に救急隊の派遣と被害者のための病床を速やかに確保するよう指示したという。
