◎事件は現地時間午後6時30分頃に発生。同校の元生徒である21歳の男が鋭利な刃物で不特定多数に切りかかった。
中国・江蘇省宜興市の職業訓練学校で殺傷事件が発生し、8人が死亡、17人が負傷した。地元警察が16日、明らかにした。
それによると、事件は現地時間午後6時30分頃に発生。同校の元生徒である21歳の男が鋭利な刃物で不特定多数に切りかかったという。
事件発生から数十分後、警察が容疑者を逮捕した。
中国中央テレビ(CCTV)によると、容疑者は今年同校を卒業する予定であったが、卒業試験で不合格となり、さらにインターンシップでの給与にも不満を持っていたという。
容疑者は警察の取り調べに対し、「怒りを発散するために人を殺した」と証言したと伝えられている。
中国のSNS「微博(ウェイボー)」で拡散した動画には負傷した人々が路上に横たわり、救助隊が助けに駆けつけている様子が映っていた。この動画はその後、閲覧できなくなった。
政府はこのような事件に関する情報が不安を煽るとして、しばしば検閲を行う。
中国では最近、不特定多数を狙った死傷事件が相次いでいる。
南部の広東省珠海市では先週、スポーツ施設内で車が暴走し、人々を次々にはね、35人が死亡、43人が負傷した。