北朝鮮・金与正が韓国政府を非難「米国の犬」南北関係の修復否定
米韓は18日から定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を開始。期間は8月28日までとしている。
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北朝鮮の金与正(Kim Yo-jong)朝鮮労働党副部長が韓国を「米国の犬」と罵倒し、「北が韓国を外交パートナーと見なすことは決してない」と明言した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が20日に報じた。
KCNAは金与正の談話を引用し、現在進行中の米韓合同軍事演習を「無謀な侵略訓練」と非難。韓国のイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領が「悪事」を覆い隠すために宥和政策を掲げていると主張した。
米韓は18日から定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を開始。期間は8月28日までとしている。
金正恩(Kim Jong Un)党総書記はこのような演習を「侵略の予行演習」と非難し、弾道ミサイルの発射実験などで米韓を威嚇してきた。
KCNAによると、金与正は19日に外務省幹部と会談し、兄の外交政策を再確認したという。
金与正は外務省に対し、韓国を「最も敵対的な国家」と位置付け、その同盟国に対しても「適切な対抗措置」を講じるよう促した。
また金与正は韓国を米国の「トップクラスの忠犬」と呼び、イ政権が望むような南北関係の修復は決して起こらないと強調した。
キムも19日、米韓演習を非難し、核戦力の増強が必要であると強調した。
イ・ジェミョン氏は先週、2018年の南北軍事合意の再開を目指すと表明したばかりであった。
北の核開発に関する米国と同盟国による取り組みは8月25日にワシントンDCで開催される米韓首脳会議で議論される予定だ。