▽キムは「地域情勢の不必要な緊張を望まないが、地域の軍事バランスを確保するために持続的な対抗措置をとる」と強調した。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/2025年2月8日/北朝鮮、首都平壌、朝鮮人民軍創建の式典、軍高官と握手する金正恩-党総書記(KCNA/AP通信).jpg)
北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記は8日、日米韓3カ国の軍事協力が地域の緊張を高めていると批判し、核戦力のさらなる開発を含む対抗措置を推し進めると誓った。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、キムは朝鮮人民軍創建77年を記念する式典で「米国の核戦略、米韓合同軍事演習習、日米韓の軍事協力が地域の緊張を高め、軍事的不均衡を招き、安全保障環境に対する重大な挑戦を提起している」と述べた。
またキムは「地域情勢の不必要な緊張を望まないが、地域の軍事バランスを確保するために持続的な対抗措置をとる」と強調した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、石破 茂(Ishiba Shigeru)首相との首脳会談後、北朝鮮の核開発プログラムへの懸念を表明した。
KCNAは今回の日米首脳会談に言及せず、キムが核戦力をより高度に開発するという揺るぎない方針を改めて示したと報じた。
またキムはロシアによるウクライナ侵攻にも言及。「我が国の軍隊と人民は、我が国とロシアの間の包括的な戦略的パートナーシップに関する条約の精神に則り、ロシアの軍隊と人民の主権、安全保障、領土保全を守るという大義を常に支持、奨励する」とした。
韓国政府は先月、北がロシアに派遣した約1万1000人の兵士に加え、さらに多くの部隊をロシアに送る準備をしている可能性があると明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は今週、ロシア西部クルスク州におけるウクライナ軍の新たな攻勢を確認した際、「前線から撤退した北朝鮮軍が再びロシア軍と一緒に戦っている」と明らかにした。
ウクライナ当局は過去数週間の戦闘で北の兵士約4000人が死傷したと報告している。