◎朝鮮中央通信社によると、金正恩は中国共産党創設100周年を祝うメッセージを習近平 国家主席に送ったという。
7月1日、北朝鮮の金正恩 党総書記は中国共産党との関係をさらに強化し、コロナウイルスの感染拡大やアメリカ主導の経済制裁などがもたらした危機に立ち向かうと誓った。
朝鮮中央通信社によると、金正恩は中国共産党創設100周年を祝うメッセージを習近平 国家主席に送ったという。金正恩は祝電の中で、「朝鮮労働党は中国共産党との強固な友好関係を、時代の要求と両国の国民の望みに応じて新たなレベルに引き上げる」と述べた。
また朝鮮中央通信社によると、金正恩は、「敵対勢力の悪質な誹謗中傷と中国共産党への全面的な圧力は無駄な抵抗に過ぎず、中国の進歩を妨げることはできない」と述べ、アメリカを威嚇したという。
金正恩は30日に開催された政治局会議の中で、「コロナウイルス対策の重大な過ちが大きな危機を引き起こした」と明らかにし、4人の政府高官を厳しく叱責したと伝えられている。朝鮮中央通信社はこの叱責の詳細を明らかにしなかったが、一部の専門家は「北朝鮮はコロナワクチンの輸出を含む国際的な支援を得ようとしている可能性がある」と指摘した。
北朝鮮は厳格な国境管理と検査でコロナ患者をひとりも出していないと主張しているが、金正恩は30日の演説の中で、「国は史上最悪の状況に直面している」と述べ、感染対策に苦労していることを示唆した。
北朝鮮が国境封鎖を解除する時期は不明だが、専門家は「共産党指導部はワクチン未接種者の入国を望まない可能性がある」と述べた。
北朝鮮の貿易はほぼ中国に依存している。一方、中国は国連の制裁を無視して北朝鮮と取引していると長い間疑われてきた。
韓国のあるアナリストは、「中国は北朝鮮の崩壊を懸念している」と指摘した。「北朝鮮の崩壊は統一韓国、親米日統一韓国の誕生を意味します。共産党は北朝鮮の経済を支援するために、貿易を含む様々な取引を継続するでしょう...」
中国外交部の汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官は30日の会見で、北朝鮮に援助を送る可能性について言及した。「中国と北朝鮮は困難に直面した際、互いに助け合うという伝統を持っています。中国は必要に応じて北朝鮮への支援を積極的に検討するでしょう...」