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金正恩の娘ジュエ、4代目最高指導者に「内定」か=韓国情報院

韓国の国家情報院(NIS)が非公開のブリーフィングで報告した内容によると、ジュエ(推定13歳前後)が後継者候補としての段階を「後継者内定段階」に移した可能性が高いという。
北朝鮮、金正恩 党総書記(右)と娘のジュエ(KCNA/ロイター通信)

北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記が10代の娘ジュエ(Ju-Ae)を後継者として選んだ可能性がある。韓国の情報機関が12日、国会で明らかにした。これは4世代目への権力継承の動きとして国内外の注目を集めている。

韓国の国家情報院(NIS)が非公開のブリーフィングで報告した内容によると、ジュエ(推定13歳前後)が後継者候補としての段階を「後継者内定段階」に移した可能性が高いという。これまでは「後継者としての訓練段階」にあるとされていたが、最近の露出や役割の変化を受けて、判断が一歩進んだとNISは説明した。

ジュエは父親と一緒に軍関連のイベントや国家行事に姿を見せる機会が増えている。例えば、朝鮮人民軍の建軍記念日や、初代・2代目の遺体が安置されている宮殿への参拝など、多数の公式行事で存在感を示している。NISはこれらの行動を、後継者へのシグナルとして評価している。

ジュエが国際的に広く知られるようになったのは、2013年に元NBA選手のデニス・ロッドマンが訪朝した際に一緒に写真を撮ったと語ったことがきっかけである。その後、2022年には国営メディアが長距離弾道ミサイルの視察現場でジュエの姿を報じ、公式に紹介された。2025年には父親の訪中に同行し、国外での姿も確認されている。

NISが指摘する後継者内定の根拠には、ジュエの公的行事への頻繁な登場や、一部政策について意見を述べたとみられる兆候も含まれているという。NISは今月下旬に開催予定の朝鮮労働党大会でジュエが公式に地位を与えられるかどうかを注視している。大会は5年に1度開かれる北朝鮮最大の政治イベントで、今後の指導部方針や政権構造が示される場となる可能性がある。

北朝鮮の指導体制は1948年の建国以来、金日成 → 金正日 → 金正恩と3世代で継承されてきた。もしジュエが正式に後継者として位置づけられれば、初の女性最高指導者となる。これまで同国の政治文化は男性優位であり、女性リーダーの誕生は大きな変化と言える。

一方で、キムの健康状態が不透明であるとの観測もある中、早期の後継者育成や指名を進めている可能性があるとの見方もある。しかし、ジュエは統治能力を持つ年齢には達しておらず、実際に権力を行使する姿勢や体制構築がどのように進むかについては不透明な点が残る。

北の後継者問題は同国の将来を左右する重要なテーマであり、この動きは国内外の専門家や政府関係者の間で幅広い議論を引き起こしている。特に来たる党大会での動向や、ジュエの公式扱いの変化が今後の焦点となる見込みだ。

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