◎インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。この係争地をめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。
インド北部カシミール地方の山間部で陸軍と反政府勢力による銃撃戦が発生し、兵士3人と警察官1人が死亡した。地元当局が13日、明らかにした。
それによると、陸軍と警察は12日にカシミール郊外の集落で反政府勢力に対する共同作戦を決行したという。
地元警察は声明で、「この戦闘により将校1人と兵士2人、警察官1人の合わせて4人が殺害された」と述べている。反政府勢力に死傷者が出たかどうかは明らかにしていない。
地元メディアによると、インドとパキスタンのカシミールを分断する国境線付近でも銃撃戦が発生し、インド陸軍の兵士1人と武装勢力の戦闘員2人が死亡したという。
インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。この係争地をめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。
インド側で活動する反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、国軍と戦ってきた。
イスラム教徒であるカシミール人の多くがパキスタンの支配下または独立国としてカシミールを統一するという反政府勢力の目標を支持している。
1989年の武装蜂起では民間人、反政府勢力、軍の兵士数万人が死亡したと推定されている。
インド政府はパキスタンがカシミールの反政府勢力やイスラム過激派を支持していると主張しているが、パキスタン政府はこれを否定している。