◎28日未明にジャム・カシミール郊外の高速道路をパトロールしていた部隊が攻撃を受けた。
インドの警察当局は28日、北部カシミール地方の高速道路で武装勢力が陸軍の部隊に発砲し、4人が死亡したと発表した。
カシミール警察の報道官は記者団に対し、「28日未明にジャム・カシミール郊外の高速道路をパトロールしていた部隊が攻撃を受けた」と語った。
報道官によると、部隊が不審なトラックに停止を求めたところ、車内から発砲を受けたという。兵士はこれに応戦し、銃撃戦となった。
この銃撃戦で武装勢力とみられる4人が死亡。部隊はトラック内から自動小銃と弾薬を押収した。兵士にケガはなかったようだ。
警察によると、トラックの運転手が現場から逃走したという。軍と警察が周辺を捜索している。
インド政府が管理するカシミールの支配エリアはインドからの独立およびパキスタンへの編入を求める1989年の武装蜂起以来、紛争が絶えない。この蜂起では民間人、反政府勢力、軍の兵士数万人が死亡したと推定されている。
カシミールの反政府勢力はインド政府を「侵略者」と見なし、攻撃を続けている。カシミールのイスラム教徒の多くがパキスタンまたは独立国として領土を統一するという反政府勢力の目標を支持している。
インド政府はカシミールの反政府勢力をパキスタン政府公認のテロ組織とみなしている。パキスタン政府はこの主張を全面的に否定している。