◎インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。
カシミール地方、インド側の境界線を監視するパキスタン兵(Getty-Images)

インドの係争地カシミールで正体不明の武装勢力がインド陸軍の部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、兵士4人が死亡、6人が負傷した。当局が8日、明らかにした。

それによると、武装勢力は車で逃亡したという。犯行声明を出した組織は確認されていない。

AP通信は警察筋の話しとして、「パトロール中の車列が待ち伏せ攻撃を受けたようだ」と伝えている。

陸軍と警察が現場周辺に規制線を張り、容疑者を追跡している。

インド国家警察は8日、ジャム・カシミール州郊外で陸軍と武装勢力による銃撃戦があり、兵士2人と武装勢力の戦闘員6人が死亡したと発表。それ以上の詳細は明らかにしなかった。

インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。

インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難。パキスタンはこれを否定している。

カシミールの武装勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立するという武装勢力の目標を支持している。

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