◎事件はカシミールの主要都市スリナガルの市場で発生。何者かが市民で賑わうエリアに手りゅう弾を投げ込んだ。
インドの係争地カシミール地方の市場に手りゅう弾が投げ込まれ、少なくとも9人が負傷した。警察が3日、明らかにした。
それによると、事件はカシミールの主要都市スリナガルの市場で発生。何者かが市民で賑わうエリアに手りゅう弾を投げ込んだという。
この市場はスリナガルの中心部にあり、警備が厳しく、このような事件が発生することは滅多にない。
警察は声明で、「手りゅう弾は買い物客や売り子の中で爆発し、少なくとも9人が負傷した」と述べた。
それによると、全員が病院に搬送され手当てを受けているという。ケガの程度は明らかになっていない。警察が容疑者を追っている。
軍は前日、市内で武装勢力の戦闘員3人を殺害したと明らかにしていた。
ジャム・カシミール州政府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「罪のない市民への攻撃を正当化することはできない」と書き込んだ。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
インドとパキスタンは1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。