◎カミ・リタさんは53歳。23日にエベレスト山頂に到達し、28回目の登頂を果たした。
世界最高峰エベレスト(標高8848m)の登頂記録を更新したネパールの登山ガイド(シェルパ)、カミ・リタ・シェルパ(Kami Rita Sherpa)さんがメディアの取材に応じ、まだ引退するつもりはないと明言した。
カミ・リタさんは53歳。23日にエベレスト山頂に到達し、28回目の登頂を果たした。
カミ・リタさんは首都カトマンズの空港で記者団の取材に応じ、「体が許す限り登り続ける」と述べ、支援者や家族に感謝した。
またカミ・リタさんは「登頂回数は意識せず、顧客の登頂を手助けすることに集中している」と語った。
今年のエベレスト登山シーズンはほぼ終了したため、29回目の登頂は来春以降になる予定だ。
カミ・リタさんは同僚のダワ・シェルパ(Pasang Dawa Sherpa)さんが27回目の登頂に成功した3日後に世界記録を更新した。
カミ・リタさんは1994年にエベレストに初登頂。以来ほぼ毎年登頂を果たし、K2(8611m)、チョーオユー(8201m)、マナスル(8125m)など、世界最高峰の山々に登っている。
カミ・リタさんの父親も有名なガイドのひとりで、数多くの外国人登山家と一緒にエベレストに登頂した。
今年はニュージーランドの登山家、故エドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)卿が1953年に世界で初めてエベレスト登頂に成功してから70周年にあたる。
ヒラリー卿の初登頂から70年、数千人の登山家がエベレストの山頂に到達した。