◎この裁判は昨年12月に始まる予定だったが、ジョン・リー行政長官の要請により、延期されていた。
香港国家安全維持法違反で実刑判決を受け服役中のジミー・ライ氏(黎智英、Jimmy Lai)氏の裁判が18日から始まる予定だ。
ライ氏は約30年前、香港のメディア界に進出。「情報を伝えることは自由を守ることだ」という信念を貫き通し、メディア王となった。
しかし、2019年の民主化デモ後に香港共産党の弾圧が激化。国家安全維持法が施行され、ライ氏は終身刑の可能性に直面している。
ライ氏は昨年10月、事務所オフィスを違法に転貸借した疑いで禁固5年9カ月と罰金刑を言い渡された。
またライ氏は国家の安全を脅かす外国勢力と共謀して扇動的な出版物を発行した罪などにも問われている。
この事件はライ氏が創刊した民主派日刊紙「蘋果日報(アップル・デーリー)」に関連するものである。
海外に亡命した民主活動家らはこの裁判を「司法の独立性をテストするもの」とみている。
国家安全維持法は民主化を求めるデモ参加者を問答無用で起訴できる。この法律により多くの著名な活動家が逮捕された。
この裁判は昨年12月に始まる予定だったが、ジョン・リー(李家超、John Lee)行政長官の要請により、延期されていた。