▽事故は29日の午前9時前に発生。済州航空7C2216便(バンコクー務安)が滑走路を外れて壁に激突・炎上した。
2024年12月29日/韓国の務安国際空港、滑走路を逸脱・炎上した済州航空7C2216便(AP通信)

韓国の務安国際空港で発生した旅客機事故について、当局は30日、乗客乗員181人のうち179人の死亡を確認したと明らかにした。

事故は29日の午前9時前に発生。済州航空7C2216便(バンコクー務安)が滑走路を外れて壁に激突・炎上した。

機種はボーイング737型機。乗客175人と乗務員6人が乗っていた。

生還したのは男性乗務員と女性乗務員と報告されている。

運輸安全委員会が現場で墜落の原因を調査しており、詳細が明らかになりつつある。

運輸省によると、同機は不時着する前、管制塔にバードストライク(鳥の衝突)の可能性があると報告していたという。

その報告から約1分後、パイロットが救難信号を出し、管制塔が着陸を許可した。

この時、何らかの不具合によって車輪が降りず、同機は胴体着陸を試みた。

現地メディアによると、当局がブラックボックスを回収し、内部を確認した結果、フライトデータレコーダー(FDR)は部分的に破損、コックピットボイスレコーダー(CVR)は無傷だったという。

韓国KBSは関係者の話しとして、「FDRの解析には1ヶ月ほどかかる可能性がある」と伝えている。

また関係者は「FDRの損傷がひどい場合、解読のために米国家運輸安全委員会(NTSB)に協力を求めることになり、それには6ヶ月以上かかる」と述べた。

墜落時の様子を記録した映像には火花を上げながら猛スピードで滑走路を進む飛行機が映っていた。

消防庁は午後8時の声明で、女性83人、男性82人、性別不明の11人の身元を確認していると明らかにした。それによると、この便には10歳未満の子供が5人乗っており、最年少は3歳であった。

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