◎イタリアは今年、習近平 国家主席が提唱したアジア、欧州、アフリカを結ぶ大経済圏構想「一帯一路」から離脱した。
イタリアのメローニ(Giorgia Meloni)首相は28日、中国・北京で李強(Li Qiang)首相と会談し、過去の合意事項を反映した、新たな協力形態を試みるための3年間の行動計画に署名した。
メローニ氏は会談の冒頭、記者団に対し、「私たちにはやるべきことがたくさんあり、この仕事はこのような複雑な局面において、世界レベルで、また多国間レベルでも重要な役割を果たすと確信している」と述べた。
イタリアは今年、習近平(Xi Jinping)国家主席が提唱したアジア、欧州、アフリカを結ぶ大経済圏構想「一帯一路」から離脱。それでも、メローニ氏は中国との経済関係を最優先事項のひとつとしている。
イタリアの企業も中国との結びつきを追求することに熱心だ。
イタリアのフィアットを含む欧米自動車大手ステランティスは今年5月、中国零跑汽車(リープモーター)と合同会社を設立し、欧州でEVの販売を開始すると発表した。
李氏はメローニ氏との会談後、両国のビジネスリーダーと面会。「中国経済のアップグレードを推し進めることで、高品質な製品に対する需要が高まり、両国の企業間の連携・協力が拡大する」と述べた。
また李氏は反スパイ法で外国企業の懸念が高まっているにもかかわらず、中国市場をさらに開放し、外国企業が中国企業と同じ待遇を受けられるようにし、透明で予測可能なビジネス環境を作ることを約束した。