バングラ首都でイスラム主義政党が集会、総選挙前に国民投票を要求
イスラム原理主義ジャマート・イ・イスラミ党の支持者たちは暫定政権のユヌス首席顧問に対し、来年の総選挙を小選挙区比例代表並立制で行うよう要求した。
.jpg)
バングラデシュの首都ダッカで11日、イスラム主義政党による集会が開かれ、数千人が参加した。
イスラム原理主義ジャマート・イ・イスラミ党の支持者たちは暫定政権のユヌス(Muhammad Yunus)首席顧問に対し、来年の総選挙を小選挙区比例代表並立制で行うよう要求した。
また同党はユヌス暫定政権がまとめた政治改革のロードマップを国家憲章とする国民投票を実施するよう求めた。
ユヌス政権は先月、このロードマップを公表。法的拘束力はなく、ユヌス氏は来年2月の総選挙後、新政権と議会がこれに基づいて憲法および法改正を行うと説明している。
しかし、ジャマート・イ・イスラミ党を含む複数の政党は国家憲章なしで総選挙を行うことは不可能と主張。国民投票で是非を問うよう求めている。
バングラにおいて、憲法改正の権限を与えられているのは議会(一院制、定数350)のみである。
ユヌス氏は先月、一連の政治改革を進めるため、主要政党の党首と共にロードマップに署名した。この中にハシナ(Sheikh Hasina)前首相の政党・アワミ連盟は含まれていない。
アワミ連盟は反テロ法に基づき、活動を禁じられている。
ハシナ氏は24年8月、反政府デモが激化したことを受け退任、インドに逃亡した。
このデモの死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は今年2月、3週間の抗議デモ中に最大1400人が殺害された可能性があると報告した。
検察は先月、人道に対する罪などで起訴されているハシナ氏に対し、死刑を求刑した。
