◎タリバン暫定政権は2021年8月に政権を奪取して以来、イスラム法(シャリア)の厳しい解釈と制限的な措置の一環として、音楽を禁止してきた。
パキスタンとアフガニスタンの国旗(Getty Images)

パキスタン外務省は18日、アフガニスタンの外交官が同国北西部での式典中、パキスタン国歌が流れた際に起立しなかったことを受け、タリバン暫定政権に苦情を申し立てた。

同省は首都イスラムバードの駐アフガン大使を召還したとしている。

同省によると、この式典はカイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルで行われ、アフガン領事館の代表がパキスタン国歌斉唱の際、起立しなかったという。

同省の報道官は声明で、「これは無礼極まりなく、外交規範に反する」と非難した。

ペシャワルのアフガン領事館は声明で、「国歌斉唱と音楽が一緒に流れたため、起立しなかった」と主張。「音楽なしで国歌が斉唱されていたら、外交官は躊躇することなく立ち上がり、敬意を表していただろう」と述べた。

タリバン暫定政権は2021年8月に政権を奪取して以来、イスラム法(シャリア)の厳しい解釈と制限的な措置の一環として、音楽を禁止してきた。

それ以来、両国の関係は悪化の一途をたどっている。パキスタンはタリバンをアフガンの公式政府と認めていない。

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