◎近年、ほとんどの商品とサービスの価格が上昇を続けたが、ここにきてインフレ率は22年12月のピーク7.8%から4.1%まで低下した。
オーストラリアの消費者物価指数(CPI)が過去3年間で最低となり、ソフトランディングへの期待が高まっている。
豪統計局によると、23年12月のCPIは22年比で4.1%増。9月の5.4%からさらに低下した。
この結果、インフレ率は21年12月以来の低水準となった。四半期インフレ率は0.6%、これも9月の1.2%から低下した。
市場の予想は4.3%、四半期インフレ率は0.8%。ともに予想を上回る下落率となった。
統計局の報道官は声明で、「近年、ほとんどの商品とサービスの価格が上昇を続けたが、ここにきてインフレ率は22年12月のピーク7.8%から4.1%まで低下した」と述べた。
これは豪準備銀行(中銀)の目標値である2〜3%を上回っているものの、予想以上に低下したことで、住宅ローン利用者は金融緩和が目前に迫っているという期待を高めている。