◎機動隊は無観客試合が行われるスタジアムに無理やり入ろうとした暴徒を鎮圧するために催涙ガスを使用した。
インドネシア警察は17日、中ジャワ州スマランのサッカースタジアムに押し寄せたサポーターに催涙ガスを発射し、暴動を鎮圧した。
地元メディアによると、負傷者は確認されていない。
機動隊は無観客試合が行われるスタジアムに無理やり入ろうとした暴徒を鎮圧するために催涙ガスを使用した。
主催者と警察はこのカード(プルシス・ソロ×PSISスマラン)でサポーター関連の事件が発生したことを鑑み、非公開で行うことを決めた。
スマラン警察の報道官は、「前回の試合後、PSISスマランのサポーターが帰宅時に襲われたことを受け、無観客で行うことを決めた」と説明している。
試合を観戦したいサポーターは機動隊を突き飛ばし、物を投げつけた。機動隊はまず放水砲を使用、その後催涙ガス弾を発射した。
警察報道官は地元メディアの取材に対し、「規則に基づき、適切に対応したと考えている」と語った。
東ジャワ州のスタジアムで昨年10月に発生した群集事故では警察の催涙ガスでパニックになったサポーターが出口に殺到し、135人が死亡した。
検察は催涙ガスの使用を許可または命令した警察官3人、警備主任5人、国内サッカー委員会の責任者を起訴している。
ジョコ(Joko Widodo)大統領が設置した調査チームは「催涙ガスが群衆事故を引き起こした」と結論づけた。
FIFAは試合会場で群衆を統制するためにガスを携帯したり、使用してはならないと定めている。
調査チームは報告書の中で、「現場の警察官は催涙ガスの使用が禁止されていることを知らず、フィールド、スタンド、スタジアム外でこれを無差別に使用した」としている。
また、「3万6000席のスタジアム内に4万2000人以上の観客を入れ、いくつかの出口はロックされていた」とし、運営と警備の両方に問題があると指摘した。
この事故は1964年にペルーで発生した事故に次ぐ大惨事となった。