◎インドネシアは世界で最もイスラム教徒の多い国である。
インドネシア警察は18日、イスラム国(ISIS)に忠誠を誓った武装勢力の戦闘員24人を逮捕したと発表した。
スラウェシ島の警察は声明で、「22人を中スラウェシ州で、2人はボルネオ島で逮捕した」と明らかにした。取り締まりは週末に行われた。
警察によると、リーダー格の男は「東インドネシアのムジャヒディン(Eastern Indonesia Mujahideen)」の支持者だという。この組織はスラウェシ州で警察官やキリスト教徒を斬首し、ISISに忠誠を誓ったと主張している。
東インドネシアのムジャヒディンは軍と警察の合同部隊による継続的な取り締まりで弱体化した。活動中の戦闘員は40人ほどとみられ、スラウェシ島の山岳地帯に拠点を置いている。
合同部隊は2016年にこの組織のリーダーとされる男を殺害した。
その後も取り締まりは続き、昨年には別のリーダー格、さらに数十人の戦闘員を殺害または逮捕することに成功した。
地元メディアによると、部隊は山岳地帯に潜伏しているとみられる2人を追跡中だという。
スラウェシ島の警察は今回逮捕した24人について、「中スラウェシ州でジハード組織の訓練を受けていた」と説明している。また24人は山岳地帯の拠点に武器と食料を供給していたという。
取り締まりでリボルバー1丁、空気銃10丁、矢1本、ナタ26本が押収された。
インドネシアは世界で最もイスラム教徒の多い国である。当局は2002年にバリ島で発生した爆弾テロ(外国人観光客など202人死亡)を受け、過激派の取り締まりを強化した。