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インドネシア「ゴジェック」の共同創業者逮捕、汚職疑惑

マカリム氏は政府が学校向けに調達したグーグル製クロームブックノートパソコンに関連する汚職疑惑で捜査の対象となっていた。
インドネシアのデジタルプラットフォーム企業ゴジェック(Gojek)のロゴ(Getty Images)

インドネシアのデジタルプラットフォーム「ゴジェック(Gojek)」の共同創業者であるマカリム(Nadiem Anwar Makarim)氏が逮捕された。現地メディアが4日に報じた。

マカリム氏は政府が学校向けに調達したグーグル製クロームブックノートパソコンに関連する汚職疑惑で捜査の対象となっていた。

現地メディアによると、マカリム氏は検察庁で事情聴取を受けた後、逮捕されたという。

マカリム氏は2015年にゴジェックを創設。2019~24年まで当時のジョコ(Joko Widodo)大統領の政権で教育相を務めた。

マカリム氏はパンデミックで学校が閉鎖を余儀なくされた時期にオンライン学習への移行を主導。その際、グーグル製クロームブックノートパソコンを学校に導入した。

地元テレビ局が報じた映像にはマカリム氏が手錠をかけられ、検察庁から連行される様子が映っていた。

マカリム氏は記者団と群衆に向かって、「私は何もしていない。真実は明らかになる」と語った。

捜査当局はこの汚職疑惑に関連して、文科省の職員を含む3人を逮捕している。

ゴジェックはインドネシア発のスーパーアプリ。もともとはバイクタクシーの配車サービスから始まり、現在ではフードデリバリー、決済、物流、マッサージ、買い物代行など多様なサービスを提供している。

スマートフォン一つで生活に必要な多くのサービスを利用できるため、都市部を中心に広く利用されている。

特にゴジェックの電子決済サービス「GoPay」はキャッシュレス化を進める上で重要な役割を果たしている。

また、東南アジア全体に事業を拡大しており、2021年にはeコマース大手のトコペディア(Tokopedia)と合併し、「GoToグループ」を結成した。

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