◎地滑りはゴロンタロ州郊外の金鉱山近くで7日に発生。砂金を探していた村人が巻き込まれ、これまでに4歳の男児を含む23人の死亡が確認され、30人が行方不明になっている。
2024年7月8日/インドネシア、スラウェシ島・ゴロンタロ州郊外、地滑り発生現場(AP通信)

インドネシア・スラウェシ島のゴロンタロ州郊外で発生した大規模な地滑りについて、当局は10日、大雨により行方不明者の捜索を中断した。

地滑りはゴロンタロ州郊外の金鉱山近くで7日に発生。砂金を探していた村人が巻き込まれ、これまでに4歳の男児を含む23人の死亡が確認され、30人が行方不明になっている。

捜索活動を指揮する消防の責任者は記者団に対し、「2次災害の恐れがあるため、10日午後に行方不明者の捜索を一時中断した」と語った。

それによると、天候が回復次第、捜索を再開する予定。

国家災害対策庁は10日、地滑りに巻き込まれた村人92人が救助され、うち18人が負傷、病院で手当てを受けていると明らかにした。

この地域では6日頃から雨模様の天気が続いている。

地元メディアによると、ゴロンタロ州内で複数の河川が決壊し、少なくとも5つの集落が冠水、300棟近くの家屋が被害を受け、1000人以上が避難を余儀なくされたという。

現在、陸軍兵士を含む1000人以上の要員が現場に投入されている。

空軍は10日、捜索活動を支援するため、ヘリ部隊を派遣すると発表した。

地元メディアによると、現場周辺の道路も地滑りで通行できなくなり、捜索活動を妨げている。当局はショベルカーなどの重機を投入して、道路に流れ込んだ土砂を取り除いている。

今回地滑りに巻き込まれた金鉱山は当局の許可を得ずに操業していたとみられる。

北スマトラ州では2022年4月、違法金鉱山に土砂が流れ込み、女性12人が死亡した。

19年2月には北スラウェシ州の違法金鉱に大量の土砂が流入。掘っ立て小屋が崩壊し、40人以上が死亡した。

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