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インドネシア土砂崩れ、17人死亡、海軍兵士含む42人行方不明

当局は救助活動を継続しているものの、悪天候や地盤の不安定さが作業を著しく妨げている。
2026年1月26日/インドネシア、西ジャワ州バンドン郊外、土砂崩れが発生した現場(AP通信)

インドネシア・西ジャワ州バンドン郊外で1月24日未明に発生した大規模な土砂崩れについて、当局は26日、これまでに17人が死亡、42人が行方不明になっていると明らかにした。行方不明者の中には海軍の精鋭部隊に所属する兵士19人も含まれている。当局は救助活動を継続しているものの、悪天候や地盤の不安定さが作業を著しく妨げている。

土砂崩れが発生したのはバンドン西部郊外の山間部で、前日からの激しい雨が地盤を緩ませていた。土砂崩れは夜明け前に広範囲にわたって発生し、軍の訓練キャンプや34軒の住宅が土砂に飲み込まれた。行方不明者のうち19人は海軍の隊員で、国境任務に備え訓練中だったと報告されている。行方不明者の捜索には軍や災害対応機関を中心に2100人以上が動員されているが、作業は困難を極めている。

国家防災庁(BNPB)の報道官は記者会見で、これまでに17人の死亡を確認し、少なくとも42人が行方不明になっていると発表。負傷者や行方不明者の数は増減する可能性があるとした。海軍参謀長は23人編成の海兵隊ユニットが巻き込まれ、4人が死亡、残る隊員が行方不明になっていると明らかにした。救助隊は8メートル以上に達する泥や岩、倒木の中で捜索を続けているが、現場にアクセスできる道路が狭く、重機の搬入が困難なため、人力や水ポンプ、ドローンを駆使した地道な作業を強いられている。

捜索活動は昼間のみ実施され、夜間は視界不良や地盤不安定のため一時中断されている。BNPBは地滑りが2キロ以上にわたり広がっていることを指摘し、これが捜索の難航要因になっていると説明した。また、付近住民約230人が避難所へ移送され、二次災害を避ける措置が取られている。

インドネシアは例年10月から4月にかけて雨季に入り、土砂崩れや洪水が多発する。山岳地帯に多くの住民が居住していることに加え、地形や気象条件が災害リスクを高めている。専門家は今回のような大規模災害は温暖化による異常気象の影響も一因である可能性を指摘し、地域の防災強化と土地利用管理の見直しを提言している。救助隊は今後も現場での捜索を継続しながら、生存者の発見と被災者支援の体制強化に全力を挙げる構えだ。

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