▽政府は対米貿易黒字を解消し、32%の相互関税を回避するため、合計で180億~190億ドル分の米国製品を追加輸入するとしている。
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インドネシア政府は15日、トランプ米政権の相互関税を回避するため、米国産原油と液化石油ガス(LPガス)の輸入量を100億ドル分増やすことを提案すると明らかにした。
ラハダリア(Bahlil Lahadalia)エネルギー・鉱物資源相は15日に放送された地元メディアのインタビューで、「関税交渉の一環として、米国産原油・LPガスの輸入量を増やすと提案するつもりだ」と語った。
インドネシア政府の代表団は15日遅くにワシントンDCに向けて出発する予定である。
政府は対米貿易黒字を解消し、32%の相互関税を回避するため、合計で180億~190億ドル分の米国製品を追加輸入するとしている。
ラハダリア氏は取材の中で、「政府は目標達成のため、米国産LPガス輸入枠と米国産原油の輸入拡大を推進している」と語った。
エコノミストたちは「米国産エネルギーの輸入量を増やすのであれば、他国の輸入を減らす必要がある」と指摘。契約内容にもよるが、米国以外からの輸入を20~30%削減すれば、帳尻が合うという。
インドネシアは昨年、日量約21万7000バレルのLPガスを輸入。そのうち約12万4000バレルが米国産であった。
原油は日量約30万6000バレル。ナイジェリア、サウジアラビア、アンゴラが上位供給国で、米国産は約1万3000バレルであった。