◎保健省によると、今年に入ってからシロップ剤を服用した児童少なくとも99人が急性腎障害で死亡したことが確認されたという。
咳止めシロップ(Getty Images)

インドネシア政府は20日、シロップ剤を服用した児童100人近くが死亡した問題を受け、シロップ剤の販売を禁じると発表した。

ガンビアでも今月初め、今年7月以降にインドの製薬会社メイデン・ファーマシューティカルズのシロップ剤を服用した児童少なくとも66人が急性腎不全で死亡したことが明らかになっている。

インドネシア保健省によると、今年に入ってからシロップ剤を服用した児童少なくとも99人が急性腎障害で死亡したことが確認されたという。

このシロップ剤が輸入品か現地で生産されたものかは明らかにされていない。

インドネシア保健省は20日の声明で、「シロップ剤を服用したとみられる5歳未満の児童約200人が急性腎障害を発症した」と明らかにした。

世界保健機関(WHO)はメイデン社製品4種類から有害物質が検出されたと報告し、10月5日にはシロップ剤が急性腎障害を引き起こした可能性があると警告していた。

WHOによると、対象のシロップ剤には「許容できない量」のジエチレングリコールとエチレングリコールが含まれていたという。

インドネシア保健省の報道官は「同じ化学物質が国内で販売されているシロップ剤からも検出された」と報告した。「急性腎障害を発症した児童が服用したいくつかのシロップ剤にはごく微量のジエチレングリコールとエチレングリコールが含まれていました...」

対象のシロップ剤の種類と製造メーカーは明らかにされていない。報道官によると、ガンビアで販売されたメイデン社のシロップ剤は含まれていないという。

多くの専門家が実際の死者数はこれよりはるかに多いと警告している。

インドネシア保健省はホームページに掲載した声明でシロップ剤を服用しないよう呼びかけている。ガンビア政府は緊急の戸別訪問を実施し、▽メイデン社製品を持っていないか▽過去にメイデン社製品を服用したことがないかなどの聞き取り調査を行った。

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