◎スミス被告はアルコールを止めるために2020年から薬物を使用していたと供述。売人であることを否定した。
2024年6月13日/インドネシア、バリ島の裁判所前、麻薬取締法違反で逮捕された豪人男性(AP通信)

インドネシアの裁判所は4日、麻薬取締法違反で逮捕されたオーストラリア人男性を有罪とし、6カ月の医療リハビリを受けるよう命じた。

スミス(Troy Andrew Smith)被告は4月30日にバリ島の人気観光地クタビーチ近くのホテルで覚せい剤などを所持していたとして逮捕された。

スミス被告はアルコールを止めるために2020年から薬物を使用していたと供述。売人であることを否定した。

検察はその後、麻薬密売の罪を取り下げ、麻薬取締法違反で起訴した。

地元メディアによると、スミス被告は判決を聞いた後、涙を流しながら謝罪したという。

裁判所は刑期から勾留期間を差し引くよう命じた。

地元メディアは判決文を引用し、「いかなる理由があろうと麻薬の使用は認められず、あなたが行ったことは麻薬密売と闘う政府の努力に逆行するものである」と報じた。

検察は8カ月の医療リハビリを求めていたが、判事はスミス被告が罪を認め、後悔し、更生を約束したことを受け、期間を6カ月とした。

インドネシアの麻薬取締法は世界で最も厳しく、国内で死刑判決を受けた150人以上のほとんどが麻薬密売人、その約3分の1が外国人である。

麻薬密売で死刑判決を受けた者は銃殺刑に処される。

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