◎国会議事堂から大統領府へと続く道は支持者で埋め尽くされた。
2024年10月20日/インドネシア、首都ジャカルタ、プラボウォ・スビアント新大統領(AP通信)

インドネシアで20日、大統領就任式が行われ、スビアント(Prabowo Subianto、73歳)氏が第8代大統領に就任した。

スビアント氏はスハルト(Suharto)政権下で軍高官を務め、政権末期の1990年代後半には民主活動家の拉致を指示した疑いで軍籍を剥奪された。

スビアント氏は首都ジャカルタの国会で宣誓。「国民のために働く」と誓った。

首都ジャカルタの国会前や通りには数万人が集まり、横断幕、看板、のぼりが設置された。

国会議事堂から大統領府へと続く道は支持者で埋め尽くされた。スビアント氏は白いバンのサンルーフに立って手を振り、時折車を降りて人々の手を握った。

ジョコ(Joko Widodo)大統領の息子であるギブラン(Gibran Rakabuming Raka)新副大統領も笑顔で手を振った。

スビアント氏と握手したという男性はAP通信の取材に対し、「彼はインドネシアが必要としているリーダーだ」と語った。

ジャカルタ在住の男性は「インドネシアをより先進的な国にし、現在の暗い経済状況を改善してほしい」と語った。

スビアントは絶大な人気を誇るジョコ氏の長年のライバルであり、2014年と19年の大統領選に出馬。いずれも敗北を認めなかった。

しかし、ジョコ氏は再選後にスビアント氏を国防相に任命し、同盟への道を開いた。

スビアント氏はジョコ氏の後継者として立候補し、数百億ドル規模の新首都建設や、国内産業の活性化を目的とした原材料の輸出制限など、前政権の政策を継続すると約束した。

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