◎移転工事の費用は320億~350億ドル。2045年の完成を予定している。
2024年6月5日/インドネシア、カリマンタン島の東カリマンタン州、大統領府の建設現場(AP通信)

インドネシアのジョコ(Joko Widodo)大統領は5日、首都を現在のジャカルタからカリマンタン島の東カリマンタン州に移転する第1期工事が80%完了したと明らかにした。

ジョコ氏は新首都ヌサンタラの大統領府建設現場で記者団の取材に応じ、きれいな水を利用できるようになれば、来月にも自身のオフィスを移転すると明らかにした。

またジョコ氏は、「大統領府と空港を含む多くの施設が8月初旬までに完成する予定だ」と述べた。

それによると、大統領府は8月の独立記念日の祝賀行事中に落成する予定。

中央政府は2年前、首都をジャカルタから東カリマンタン州に移し、新首都名をヌサンタラとする法案を可決した。

ジョコ氏は4日からヌサンタラに滞在している。

地元メディアによると、この移転プロジェクトを率いる高官2人が3日、辞意を表明したという。その理由は明らかになっていない。

ジョコ氏は記者団に対し、「辞任は個人的な理由によるものであり、このプロジェクトに遅れが出たり、外国の投資が妨げられることはない」と強調した。

ジョコ氏は今回の訪問中、新たな建設プロジェクトをいくつか発足させる予定だ。また、大学や小中学校のの起工式にも出席した。

首都移転工事は22年半ばから始まった。ジャカルタは人口急増、公害、渋滞が深刻化し、一部地域では地盤沈下も報告されている。

移転工事の費用は320億~350億ドル。2045年の完成を予定している。

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