インドネシア「レウォトビ・ラキラキ山」2日連続で噴火、ケガ人なし

レウォトビ・ラキラキ山は人気観光地のフロレス島にある。標高は1584メートル。
2025年8月1日/インドネシア、東ヌサトゥンガラ州、噴煙を上げるレウォトビ・ラキラキ山(Getty Images/AFP通信)

インドネシア東部のレウォトビ・ラキラキ山が2日連続で噴火し、広い範囲で降灰が確認された。現地メディアが2日に報じた。死傷者の情報はない。

火山地質災害対策局によると、噴煙の高さは1万8000メートルに達したという。

1日夜の噴火でも周辺の町や集落が灰に覆われ、火砕流も確認された。

レウォトビ・ラキラキ山は人気観光地のフロレス島にある。標高は1584メートル。

国家災害対策庁は2日の声明で、火砕流が山腹を5キロほど駆け下ったと述べた。

専門家は地下深くのマグマが火山性地震を誘発し、噴火を引き起こしたと指摘している。

当局によると、火山弾が火口から8キロほど離れた場所まで飛んだという。

当局はレウォトビ・ラキラキ山周辺で雨が降ると土石流が発生する可能性があるとして、周辺住民に警戒を呼びかけている。

レウォトビ・ラキラキ山はインドネシアで最も活発な火山のひとつであり、24年11月の噴火では10人が死亡、数十人が負傷した。

火山地質災害対策局はレウォトビ・ラキラキ山の噴火警戒レベルを4段階中の最高レベルに引き上げ、火口から半径8キロを立ち入り禁止エリアに指定している。

先月の噴火でも噴煙の高さが1万8000メートルに達した。

インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。

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