◎スビアント氏の得票率は58.6%、前ジャカルタ州知事のバスウェダン氏は24.9%、前ジャワ州知事のプラノウォ氏は16.5%であった。
インドネシアの選挙管理委員会は20日、先月行われた大統領選の最終結果を公表し、スビアント(Prabowo Subianto)国防相の勝利が確定した。
それによると、スビアント氏の得票率は58.6%、前ジャカルタ州知事のバスウェダン(Anies Baswedan)氏は24.9%、前ジャワ州知事のプラノウォ(Ganjar Pranowo)氏は16.5%であった。
選管は集計結果を公式ウェブサイトに掲載。第三者による検証を可能にした。
スビアント氏はスハルト(Suharto)政権下で軍高官を務め、政権末期の1990年代後半には民主活動家の拉致を指示した疑いで軍籍を剥奪された。
スビアント氏のランニングメイト(副大統領候補)はジョコ(Joko Widodo)大統領の息子である。
スピアント氏は首都ジャカルタの集会で改めて勝利を宣言。「自分以外の候補に投票した有権者を含む全国民のために働く」と強調した。
またスピアント氏は他の2候補が憲法裁判所に異議を申し立てると表明したことを念頭に、「団結してインドネシアをより良くする必要がある」と訴えた。「選挙は終わりました。私は全国民に未来に目を向けるよう求めます...」
ジャカルタの会場周辺には5000人近くの警察官が配備され、警戒に当たった。
地元メディアによると、選管の本部事務所周辺にもかみそりワイヤー付きのバリケードが設置されたという。
スピアント氏の当選に抗議するデモ隊約300人が会場周辺に横断幕を掲げ、ジョコ氏を含む政府与党を批判。「選管が票を操作した」と主張した。
選管本部近くでも同様のデモが行われ、一部の参加者がジョコ氏の写真を燃やしたり、ゴミ箱に火をつけるなどした。