インドネシア、麻薬密売容疑で285人逮捕、700キロ押収

インドネシアの麻薬取締法は世界で最も厳しく、国内で死刑判決を受けた150人以上のほとんどが麻薬密売人、その約3分の1が外国人である。
2025年6月23日/インドネシア、首都ジャカルタ、麻薬関連容疑で逮捕された容疑者たちと警察官(AP通信)

インドネシア当局は23日、違法薬物密売の疑いで285人を逮捕したと発表した。

それによると、285人のうち29人が女性、7人が外国人。2ヶ月間にわたる全国規模の捜査で700キログラム近くの様々な薬物を押収したという。

麻薬局の責任者は記者会見で、「4月から6月にかけて、20の州で実施された取り締まりにより、2つの麻薬シンジケートによる資金洗浄計画が摘発され、260億ルピア(約2.2億円)相当の資産が差し押さえられた」と述べた。

会見にはオレンジ色の囚人服を着て、手錠をかけられた36人の容疑者も同席し、押収された薬物と共に記者団の前に引き出された。

当局によると、逮捕された女性の大半が主婦だったという。

警察はメタンフェタミン、マリファナ、エクスタシー、THC、ハシシ、アンフェタミンなど、680キログラムを超える薬物を押収したとしている。

逮捕された7人の外国人は米国籍が1人、カザフスタン人2人、マレーシア人2人、インド人1人、オーストラリア人1人であった。

インドネシアの麻薬取締法は世界で最も厳しく、国内で死刑判決を受けた150人以上のほとんどが麻薬密売人、その約3分の1が外国人である。

麻薬密売・密輸で死刑判決を受けた者は銃殺刑に処される可能性がある。

インドネシアで最後に死刑が執行されたのは2016年7月。インドネシア人1人とナイジェリア3人が銃殺刑に処された。

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