◎火災は9月8日の午前1時45分頃に発生した。
インドネシアの現地メディアによると、バンテン州タンゲランの刑務所で大規模な火災が発生し、少なくとも囚人41人が死亡、80人が負傷したという。
火災は9月8日の午前1時45分頃に発生したと伝えられている。
当局者によると、タンゲラン刑務所の収容能力は900人だが、当時刑務所内には2,000人以上が収監されていたという。
炎は通報から数時間後に鎮火したが、施設の一部はほぼ全焼し、これまでに囚人41人の死亡が確認された。現地メディアによると、死亡者の大半は薬物関連の事件で収監され、テロ事件と殺人事件の受刑者も含まれていたという。
ヤソナ・ラオリー法務人権相は8日の記者会見で、犠牲者とその家族に哀悼の意を表し、負傷者に適切な治療を提供すると約束した。
火災は刑務所内のセクションC2と呼ばれる区画で発生し、C2の独房内には収容能力の3倍を超える囚人が収監されていた。
現場検証を統括するジャカルタ警察のファディル・イムラン署長は記者団に対し、「初期調査の結果、出火元は電気系統の可能性が高い」と語った。また、囚人の逃亡を防止するために、刑務所周辺に警察と兵士数百人を配備したことも明らかにした。
インドネシアの刑務所の大半は過密状態で運営されており、深刻な社会問題になっている。当局によると、囚人の半数以上が薬物関連の犯罪で収監されているという。
政府は8日の声明で、「麻薬犯罪への対処を改める必要があると認識している」と述べた。声明によると、政府は重大事件を除く薬物関連の容疑(不法所持や使用など)で起訴された者を犯罪者ではなく依存症患者と見なし、施設で治療する計画を立てているという。
政府のデータによると、全国の刑務所の総収容能力は約13万人だが、7月時点で約27万人が収監されているという。
法務人権省の矯正責任者を務めるレインハルト・シリトンガ氏はAP通信の取材に対し、「政策を変更しなければ、囚人の数は5年以内に40万人を超える可能性がある」と語った。「新しい計画は、麻薬の使用や不法所持などの罪で起訴された者を依存症患者と見なし、依存症から脱却する治療を施します...」
計画が実行に移される時期は明らかにされていない。
法務人権省によると、火災の死亡者数は増える可能性があるという。当局は囚人8人が重度の火傷で入院し、9人が軽傷を負ったと明らかにした。また、煙を吸い込んだ囚人64人は健康状態を観察するために刑務所敷地内のモスクに移されたという。
火災が発生したセクションC2の刑務官15人に怪我はなかった。