◎カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。
インド軍は2日、係争地カシミール地方で武装勢力の戦闘員3人を殺害したと明らかにした。
それによると、この地域で活動する治安部隊が南部の森林地帯で待ち伏せ攻撃を受け、銃撃戦になったという。
治安部隊は銃撃戦の末、2人を殺害した。
カシミールの主要都市スリナガルでは同日、治安部隊が武装勢力の拠点とされる建物を包囲した後、銃撃戦となった。
この銃撃戦により武装勢力1人が死亡、陸軍兵士2人と警察官2人が負傷した。
スリナガルの銃撃戦を目撃した地元住民はSNSに、「治安部隊は反乱軍の建物に火を放ち、戦闘員をあぶりだした」と投稿している。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
インドとパキスタンは1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。