◎事件は昨年11月26日に発生した。
インドの警察当局は8日、ニューヨーク発ニューデリー行きのエア・インディアが運航する便で昨年11月に女性に暴力をふるったとされる男を逮捕したと発表した。
タイムズ・オブ・インディア紙によると、この便のビジネスクラスに乗っていた女性が容疑者に尿をかけられたと告発したという。
容疑者は7日、南部カルナタカ州ベンガルールで警察に逮捕され、首都ニューデリーに移送された。
州警察は認否と罪状を明らかにしていないが、タイムズ・オブ・インディア紙は容疑者が「酔っていて、自分のしたことが信じられない」と供述したと報じている。
ニューデリーの裁判所は8日、容疑者の勾留(14日間)を認めた。報道によると、有罪が確定すれば、最高で禁固3年を言い渡される可能性があるという。
事件は昨年11月26日に発生した。
エア・インディアは今週、女性の告発を受け、警察に苦情を申し立てた。同社によると、乗務員はニューデリーに到着した際、2人は自分たちで問題を解決したと信じ、警察に通報しなかったという。
エア・インディアは乗務員の対応に問題があったことを認め、7日付けでパイロット1人と客室乗務員4人に出勤停止を命じた。
この便に乗っていた他の乗客は容疑者がひどく酔っぱらい、支離滅裂なことを言っているのを聞いていたようだ。
タイムズ・オブ・インディア紙によると、エア・インディアは被害に遭った女性の家族から容疑者を罰するよう迫られ、対応したという。
同社は8日の声明で、「エア・インディアは空と地上の両方で、この問題をもっとうまく処理できたと認め、再発防止対策を速やかに策定する」と述べている。
一方、容疑者は米銀大手ウェルズ・ファーゴの管理職で、事件を受け契約を打ち切られたようだ。