インド・クリケットスタジアム群集事故、警察が4人逮捕
サポーターたちは4日、ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロールのリーグ制覇を祝うためにスタジアムに集まった。
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インド南部カルナタカ州のクリケットスタジアムで発生した群集事故について、捜査当局は地元チームの幹部を含む4人を逮捕したと明らかにした。
事故は同州バンガロールのクリケットスタジアムの入り口付近で4日に発生。中に入ろうとした人々が押し合いへし合いになり、11人が死亡、47人が負傷した。
スタジアムではこの日、インド・プレミアリーグを制した「ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール」の凱旋イベントが開催され、数万人が集まっていた。
地元メディアによると、逮捕されたのはイベント管理会社の責任者を含む3人と、ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロールの幹部1人。
同チームはコメントを出していない。
サポーターたちは4日、ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロールのリーグ制覇を祝うためにスタジアムに集まった。
同チームはイベントの無料チケットを配布。入場制限を設けていた。
報道によると、数千人がスタジアムの入り口付近に集まり、ゲートを押し破ろうとした。
カルナタカ州政府は4日の声明で、「群衆がスタジアムのゲートの一つを破って中に入り、イベントに参加しようとした」と明らかにした。この際、数十人が将棋倒しになったという。
ソーシャルメディアで共有された動画には地面に横たわる人々や救急隊員が負傷者を搬送する様子が映っていて。イベントは予定通り行われた。
ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロールは後日、この事故を「不幸な出来事」と呼び、亡くなった11人の遺族のために100万ルピー(約170万円)を寄付すると約束した。
インドでこのような群集事故は珍しくない。
南部ゴア州の寺院で先月初めに発生した群集事故では少なくとも6人が死亡、数十人が負傷した。
北部プラヤグラージでは今年1月、ヒンズー教の宗教行事「クンブメーラ」の会場で群集事故が発生し、少なくとも30人が死亡、数十人が負傷した。
北部ウッタルプラデシュ州の宗教行事で昨年7月に発生した事故では少なくとも116人が死亡、80人以上が重軽傷を負った。
2013年には中部マディヤプラデシュ州の寺院を訪れた巡礼者たちが橋の崩壊を恐れてパニックを引き起こし、少なくとも115人が圧死もしくは川に落ちて死亡した。
2011年には南部ケララ州の宗教祭で100人以上のヒンズー教徒が圧死した。